自著を語る

足で探した昭和レトロな22軒
看板猫の取材は人間の都合お構いなし

『吾輩は看板猫である』 (梅津有希子 著)

梅津 有希子|ライター・編集者

「看板猫」とは、看板娘の猫版。つまり、店番をしている猫のこと。とはいっても、大抵の場合は寝ているのが仕事だが。

 本書を作ることになったきっかけは、女性誌『CREA』ムックの『CREA Due cat(No.3)』で担当した「街の『看板ネコ』を訪ねて」という企画が好評だったこと。本誌を持って店番中の猫を見に読者が訪れたり、テレビの情報番組でも取り上げられるなど反響が大きく、「追加取材して書籍化しませんか」と担当編集者より連絡をいただいたのだ。

足で探した看板猫

 さっそく看板猫探しが始まった。編集部のブログで募集したり、ツイッターで聞いてみたり、片っぱしから知人にあたったり。「あの店にいるらしい」と情報をもらったら、必ず自分の足で一度見に行く。情報が古くて、既に猫が亡くなっていることも少なくないからだ。

「いたんだけど、半年前に死んじゃってねぇ……」

「そういえば去年から姿を見せなくなったなぁ」

 後者の場合はノラ猫や地域猫が毎日店に遊びに来ていたというケース。どちらも珍しくはなく、「あぁ、今日も見つからなかった」と何度落胆したことか。でも、落ち込んでいる暇はないので、作戦変更。地道に足で探す、聞き込み調査を増やすことにした。

吾輩は看板猫である
梅津 有希子・著

定価:1000円(税込) 発売日:2011年03月10日

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