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「ノートを借りてみたい東大卒小説家は?」アンケート結果詳報!
文豪・夏目漱石が大差で第1位 その理由は……。

 同じ授業を受けてもノートの取り方は千差万別。ノートには個性が表れます。アンケート「ノートを借りてみたい東大卒小説家は?」を実施したところ、1014人もの回答を得ることが出来ました。
 このアンケートは、『東大合格生の秘密の「勝負ノート」』発売にあたり、ノート学習の重要性を訴求することを共同の目的として、株式会社文藝春秋と教育出版社の株式会社旺文社がコラボして行なっている、~あなたのノートは美しい!?~“「勝負ノート」で目指せ合格!”コラボキャンペーンの一環です。

ノートを借りてみたい東大卒小説家 ベスト10は?

 まずは、ベスト10を発表します。

1位 夏目漱石 276票
2位 星新一 132票
3位 芥川龍之介 122票
4位 森鴎外 55票
5位 三島由紀夫 52票
6位 中島敦 45票
7位 川端康成 39票
8位 東浩紀 23票
9位 内田百閒 21票
10位 安部公房 19票
 

第1位 夏目漱石 圧倒的な知名度

夏目漱石は1893年に帝国大学(後の東京帝国大学)英文科を卒業。

 第1位は、圧倒的な得票差で夏目漱石でした。

 理由としては、何よりその知名度の高さ、作品に対する評価や親しみがあります。

「お札になった人の勉強法を見てみたいと思いました」(23歳/その他/男性)
「夏目漱石の作品が好きだから」(35歳/その他/女性)
「夏目漱石の文学と彼の書く日本語が美しいと思うから」(28歳/その他学生/女性)
「授業で『こゝろ』を読み、この人の作品の登場人物の心の葛藤だったりが非常にわかりやすく面白くて、こういう人はどのようにノートを書き、勉強をしていたのか知りたいからです。日本の歴史に残る天才というものを見たい好奇心ですね」(17歳/高校生/男性)
「昔、夏目漱石さんの本を読んだときにボキャブラリーの多さや表現力の素晴らしさに本をどんどん読み進めたいという感覚に陥った。ノートもそのように分かりやすくまとめてあると思い夏目漱石さんを選びました」(17歳/ 高校生/男性)

 また、

「後に教師をしているので、ノートも分かり易く要点を書いてありそうだから」(34歳/会社員/男性)

 など、小説家としてのノートではなく、英語教師を務めていた点をあげる意見が多く見られました。その他の意見をもう少し見てみましょう。

「聡明な人だけどロマンチストという印象のため、ノートも易しい言葉で書かれていそうだと思ったから」(18歳/高校生/女性)
「夏目漱石は『I love you.』を『月が綺麗ですね』と訳しなさい、と、教えたそうですね。それが事実なのかはわかりませんが、そんな感性をもつ夏目漱石が、どんな言葉でノートに文字を綴っていたのか、とても興味があります」(20歳/その他/女性)
「西洋から持ち込まれた近代の学問を、学生時代の夏目漱石は迷いながら学んでいたと思うから」(16歳/高校生/男性)

 というように、夏目漱石の人柄を具体的に思い浮かべた回答が目につきました。

第2位 星新一 ショート・ショートの原点は?

星新一は1948年(昭和23年)に東京大学農学部を卒業。

 第2位の星新一は、ショート・ショートの発想の原点を期待する声が多く寄せられました。

「あの膨大な数のショート・ショートはどういう発想から生まれたのかを知りたいから」(23歳/その他学生
/男性)
「ノートの余白に面白そうなアイディアが書かれていそう」(44歳/会社員/男性)
「いろいろな注釈や、かわいいイラスト付きで、教授(先生)の授業以外の知識が詰まっていそうです。二次元、三次元、四次元以上の世界が広がりそう」(59歳/主婦・主夫/女性)

 そのほか、以下のような声もありました。

「不要であろうと思われる部分を削ぎ落としてまとめているに違いない。90分の講義も、星新一を介せば10分になりそう」(21歳/その他学生/男性)
「星新一のようなSF作家が、物理や数学についてどういう理解の仕方をしていたのか知りたい」(25歳/会社員/女性)
「農学部でありながらの素晴らしい文才が、どのようにしてできるのか知りたいから」(16歳/高校生/男性)

第3位 芥川龍之介 デジタルにはない息づかいを感じたい

芥川龍之介は1916年(大正5年)に東京帝国大学文科を卒業。

 第3位は芥川龍之介。作品にも現れている感性を読み解く手がかりを得たいという意見が多くありました。

「『鼻』や『羅生門』に代表される彼の作品には、狂気さえ感じる表現力であふれていた。新思潮派の彼の独特な世界をもっとみたい。二つと無いであろう解釈でつまっているであろうから」(17歳/高校生/女性)
「芥川龍之介にとっては何気なく書いている文章が、色彩や象徴がたくさん書かれていて、とても興味深かったから」(16歳/高校生/女性)
「人間についてよく見ている作品が多いと思う。人のとる行動1つ1つを単純に受け取るだけでなく、その奥にある本心や本人でも気づかないような心理を見ていたのだと思う。物事の奥まで見抜く力を持つ人のノートなら自分の気づかない点なども気づかせてくれそうだから」(17歳/高校生/女性)
「速読の達人だったという話を聞いたことがあり、物事の整理能力がずば抜けてそうだから。また、短編小説を書く人の方がノートを端的にまとめていそうだから」(38歳/その他/男性)
「芥川の恋文などを読むうちに、芥川の言葉の置き方が気に入ったからです。同じ内容を聞いても芥川ならどんな言葉でノートに書き置くのだろう、どんな疑問を持つのだろうと気になりました。きっと、ノートを借りた目的も忘れて隅々まで読みふけってしまいそうです」(23歳/その他学生/女性)
「人の心の闇を捉えることに長けていた龍之介が学生時代、何に興味を持ち、学び、思考していたかを多くの人が知りたがるだろう。私もその一人に違いない。彼の素顔がノートには出ているのではないだろうか。今の学生よりも更に黒板に書かれたこと以上のことが記されているはずだ。それに好奇心を掻き立てられる。彼の自筆のノートで彼の息づかいすらも伝わってくるに違いない。デジタル化された今だからこそ、肉筆の良さもひしひしと伝わる。彼が彼であろうとする努力をし始めたばかりの、ぼんやりとした不安にかられる前の若き日を是非垣間見たい」(43歳/会社員/女性)

 ここでは紹介しきれませんでしたが、長文の書き込みが多かったのも印象的でした。

第4位 森鴎外 12歳で東大医学部に

 第4位は森鴎外。

森鴎外は1881年(明治14年)に(旧)東京大学医学部を卒業。

「幼少期から秀才で12歳という若さで今の東大医学部の予科に進み卒業後は軍医、ドイツ留学といったことから森鴎外の天才さが伺える。そんな近代文学の創始者のノートを借りてみたい」(18歳/その他学生/男性)
「東大卒の作家の中でも一際輝く業績を持ち、教科書で鴎外のノートの写真を見たことがあるが、見やすそうだった。本人は常に首席で、火事にノートが巻き込まれた時だけ首席を逃したというエピソードもあり、相当実用的だと思ったから」(18歳/その他学生/男性)
「最近『舞姫』を授業で読み、友達と解釈の違いについて論争したのですが、実際どのような人がこの作品を書いたのか知らないのでノートを見てその人を知りたいと思いました。たかがノートされどノート……ノートは己の人生なのではないかと私は思うのです。だから、森鴎外のノートをみてどのような書き方をするのか見てみたいと思ったからです」(17歳/高校生/女性)
「医学部だった父のノートが非常に綺麗で芸術的だったので、理科系の人は美術的な素質もあるように思います。森鴎外のノートも、書いたノートがそのままアートになっているような、そんな感じがするので」(50歳/その他/女性)

【次ページ】高校生の支持率が高かった小説家は?

東大合格生の秘密の「勝負ノート」
太田あや・著

定価:本体1,200円+税 発売日:2015年02月27日

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